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漫画の感想やレビュー、随想などをつづる夜

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【一会】『猫瞽女―ネコゴゼ― 3』……その過去に、戦慄と涙

猫瞽女-ネコゴゼ- 3巻 (ヤングキングコミックス)

 戦後まもなくソ連に占領され、共産主義が台頭したパラレルな日本を舞台に、擬人化された猫たちによる遊侠活劇を描いた『猫瞽女ネコゴゼ―』。盲目の女芸能者・瞽女(ごぜ)にして三味線に仕込んだ暗殺剣の達人でもある夜梅(ようめ)と、ロシア正教に由来すると思われる“機密”により対象の知覚を遮断する能力を持つ行者の鶯(うぐいす)という2匹の雌猫を主人公に、体制に取り入って甘い汁を吸うならず者や、反革命分子の粛清を名目に弱者を虐げる秘密警察との戦いが繰り広げられるという、渋さ溢れる漫画となっております。

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