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【一会】『いぬやしき 4』……ヒーローの条件は
地球外生命体がらみと思しき事故に巻き込まれ、ハイパースペックなアンドロイド(サイボーグ?)になってしまった初老の犬屋敷壱郎(いぬやしき・いちろう)と、男子高校生の獅子神晧(ししがみ・ひろ)。1人は人を救い、1人は人を殺め、いずれ直接対決に至るか…といったSFチックな物語を展開する『いぬやしき』。遅くなりましたが4巻について書きます。
今巻の大まかな要素としては、晧の友人、直行と壱郎が接触したこと、晧は警察に追われる身となったことの2点でしょうか。
不条理に虐げられる恋人同士を救うため、暴力団講談会のトップ会合に単身乗り込んだ壱郎ですが、前巻ラストの攻撃が決定打となり、悟とふみののエピソードは一段落。この一件と、ちょくちょくやっていた難治疾患の患者の治療がマスコミを賑わすようになり、晧の幼馴染みの安堂直行(あんどう・なおゆき)の目にも留まります。彼は、晧のような存在が「もう1人いる」ことに気付き、壱郎さんと接触に成功、壱郎のやってきたことに感動して壱郎を「ヒーロー」で「人間らしい人間」だと称賛します。
以降、壱郎のアシスタントとなることを決意した直行は、今後のためにも(あるいは単純な興味本位で?)、壱郎さんのスペックを調べることに。戦い方や通信方法、飛行能力など、いまいち慣れていない壱郎さんに、晧と同世代の、ITに熟達しSFを見慣れた発想が注ぎ込まれていく様子はなかなか面白いです。内部に組み込んだiPhoneの有効範囲を調べようと直行がひたすら上昇するよう言ったら、宇宙ステーションまで到達してしまった様子は、この漫画には珍しく笑いを誘うシーンだと思います。

