「 日別アーカイブ:2013年11月16日 」 一覧
第124夜 ○コ塗れでも潰えない、上流階級の心意気…『有閑倶楽部』
「10億だ!!/いいか最低10億とらなきゃ家に帰るぞ/そんなはした金/ばかばかしくってつきあってられるか!!」

『有閑倶楽部』一条ゆかり 作、集英社『りぼんオリジナル』→『りぼん』→『マーガレット』→『コーラス』掲載(1981年4月~2007年10月)
幼年部から高校まで一貫制の聖プレジデント学園は、各界の名士・名家の子女が通う名門。とりわけ高等部生徒会の面々は、教師たちでもしり込みする程の権力と能力を有していた。
新興ながら世界規模の財閥である剣菱家の娘で運動部部長の剣菱悠理(けんびし・ゆうり)。宝石商の一人娘で、持ち前の美貌で玉の輿を狙う経理の黄桜可憐(きざくら・かれん)。日本画の大家を父に、茶道家元を母にもつ文化部部長、白鹿野梨子(はくしか・のりこ)。大病院の御曹司にして文武両道の生徒会長、菊正宗清四郎(きくまさむね・せいしろう)。警視総監と旧華族を父母に持ち、機械いじりが得意でアウトローにも顔が利く副会長、松竹梅魅録(しょうちくばい・みろく)。駐日スウェーデン大使の子息で女性とみれば口説かずにいられないプレイボーイで書記の美童グランマニエ(びどう・――)。生徒会らしい事は何一つせず、そのくせ暇を持て余す彼らは、いつしか周囲に「有閑倶楽部」と呼ばれるようになっていた。
そんな彼らにとって、折々に巻き込こる事件は、まさに退屈退治にうってつけのレクリエーション。強盗、盗難、殺人、オカルトに某国諜報機関――立ちふさがる障害に萎縮するどころか、各員の持てる体力・知力・財力・魅力・権力をフルに使ってひた走る。華麗にしてゴージャス、けれども最後は努力と根性で、彼らのパーティーは留まらない。
