黄昏時(100夜100漫の趣旨)
2013/08/12
幼い頃、漫画はそんなに読まなかった。読んでいたのは小学館の学習雑誌と、高学年になってからの『コロコロコミック』くらい。中学生になって、それまでの遅れを取り戻すかのように、ジャンルも問わずに大量の漫画を読んだ。文字による物語と、多くの情報をもたらす絵の混交は、自分の興味を否応なく掻き立てた。
多くの作品を読んで、その間に大人になった。そのうち、自分の好きな作品をうまく紹介したいと考え始めた。そんな時、松岡正剛氏の「千夜千冊」に触れ、自分も同じような形で漫画を扱えないかと考えたのが、ここができる発端だった。
本家を真似して、少なくとも100夜までは、以下の条件に沿って記事を書こうと思う。
- 同じ作者の本を扱うのは2作まで。
- 同じジャンルは極力続けない。
- 最新の作品もできるだけ取り上げる。
- 完結した作品を対象とする。
それから、恐らくかなり執筆者自身の思い出に依拠した記述が多くなると思われる。書評というよりはエッセイに近くなる可能性も高いけれど、どこかの誰かが、心に残る漫画に出会う縁(よすが)になれば嬉しい。