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漫画の感想やレビュー、随想などをつづる夜

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「 日別アーカイブ:2016年01月05日 」 一覧

第206夜 それはまるで天鵞絨のような悪…『校舎のうらには天使が埋められている』

「ようこそ/4年2組へ/ずぅ――――っとなかよしでいようね」


校舎のうらには天使が埋められている(1) (講談社コミックス別冊フレンド)

校舎のうらには天使が埋められている小山鹿梨子 作、講談社『別冊フレンド』掲載(2011年8月~2013年5月[本編]、同12月~2014年4月[後日譚〈触〉編])

 赤ヶ瀬小学校4年2組に転校してきた後堂理花(うしろどう・りか)は、内気な性格から周囲に打ち解けられず悩む。そんな彼女に手を差し伸べたのは、美しく優しげな蜂屋あい(はちや・――)だった。
 しかし、理花の安堵は束の間だった。4年2組は、“女王”のように君臨する1人の児童のもとに統制され、「わんこ」とされた者は級友のほぼ全員から苛烈ないじめを受けることとなる恐怖のクラスだったのだ。前の「わんこ」は、夏休み前に校舎から転落死した少女、曽良野まりあ(そらの・――)。彼女の代わりとして、今また新たな「わんこ」が生まれた。
 そんなクラスの状態に、浜上優(はまがみ・ゆう)など内心反感を持つ者もいた。しかし“女王”の粛清は容赦なく、担任や、違和感を抱いた他クラスの教師たちもみな、あしらわれてしまう。“女王”の支配に屈せぬ者はいなかった。ただ1人、「死神」呼ばわりされる黒髪の少女、光本菜々芽(みつもと・ななめ)を除いては。
 小さな友情から、ついに“女王”との対決を決意する菜々芽。合唱コンクール、野外学習、美術館での写生実習。命すら狙われながらも菜々芽の、そして彼女に呼応した児童の戦いは続く。“女王”の君臨する意図とは、何だったのか。
 3年後、名門と云われる月見ヶ峰学園中等部に、菜々芽と優は進学していた。ここでも繰り返される“女王”とその支配によるいじめ。そして、同時に街で頻発する覆面集団による中高生カップルへの暴行「リア充狩り」。かつてと同じく対決しようとする菜々芽だが、事態は思わぬ方向に傾いていく。罪を着せられた彼女と4年2組時代のクラスメイト達が辿り着いた真実とは――。

(さらに…)

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