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漫画の感想やレビュー、随想などをつづる夜

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「 日別アーカイブ:2013年08月22日 」 一覧

第101夜 恋と友情は、廻る星座とともに…『星の瞳のシルエット』

「気がつくと/まわりはみんな/そわそわ わくわく/あの人がすき この人がすき/毎日ドキドキきらめいて 14歳――――そうね/憧れ とか/恋 とか/片思い………とか/そんなことばが/いつのまにか もう/似合うときになったんだな」


星の瞳のシルエット 第1巻 (フェアベルコミックス CLASSICO)

星の瞳のシルエット柊あおい 作、集英社『りぼん』掲載(1985年11月~1989年4月)

 中学2年生の沢渡香澄(さわたり・かすみ)は、親友の森下真理子(もりした・まりこ)、泉沙樹(いずみ・さき)と慌しくも楽しい学校生活を謳歌していた。真理子が「好きな人ができた」と云うのを聞いて、香澄はいつの間にか自分たちがそんな時期にいることに気付く。
 恋愛経験の乏しい香澄にも、たった1つ初恋と云えそうな記憶があった。それは、幼い頃に祖母の家の近くのすすき野原で、見知らぬ男の子からもらった「星のかけら」の思い出。全天で最も明るい星、シリウスにも似たその石を、香澄は肌身離さず持ち歩き、大切にしていた。
 沙樹の幼馴染の白石司(しらいし・つかさ)への用事に付き合った香澄は、訪れた弓道部で司と一緒に弓を引く久住智史(くずみ・さとし)と出会う。真剣に的を狙う智史を知らず眼で追う香澄。彼こそが真理子の意中の人であると知り、軽い落胆を味わうが、そんな折、ラジオ番組に「すすき野原の男の子」から「シリウスの星のかけらの女の子」に宛てて曲のリクエストがかかる。
 「すすき野原の男の子」は誰なのか。香澄のほのかな恋心の行方は。中学から高校へと移ろう時と星空の下、少女たちと少年たちは、ひたむきで清冽な恋模様を描く――。
(さらに…)

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