漫画のレビュー&随想 | 100夜100漫

――夜毎、お話ししましょう。貴方が私を縊(くび)らぬ限りは。

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「 オカルト 」 一覧

第114夜 決して相容れず、けれどもかけがえのないもの達…『蟲師

「蟲……?」「ああ/陰より生まれ/陰と陽の境にたむろするモノ共のことだ/それが見える者は少ないが/この世界の隅々にまで/それはいる」


蟲師(1) (アフタヌーンKC (255))

『蟲師』漆原友紀 作、講談社『アフタヌーンシーズン増刊』→『月刊アフタヌーン』掲載(1999年1月(読切)~2008年8月)

 蟲。それは、動物と植物の狭間の存在。命の原生体。神と妖とが分化する以前のモノ。それらは人とは無縁に、あるいは人に寄生し、ただ自らのために生きるのみだが、その痕跡は人から見れば摩訶不思議な現象に他ならない。
 そんな蟲と人を仲立ちすることを生業とする者。それが蟲師と呼ばれる人々である。銀髪に碧の隻眼をしたギンコは、そんな蟲師の中にあっても異質な男。蟲の害にはこれを殺すことが唯一の方策と考える者が多いなか、蟲と人が共に生きる法を探る。もっとも、常に巧くいくこともなく、蟲は「奇妙な隣人」と云い捨てる。
 一つ処に居れば蟲を寄せる体質のため、旅を続ける他ないギンコの行く手に、様々の人と蟲との相克が横たわる。

(さらに…)

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第109夜 筋肉&グロテスクに神魔の大戦は続く…『ゴッドサイダー

「そうじゃ しかし彼はめざめてしまった…/神の側の人間(ゴッドサイダー)と悪魔の側の人間(デビルサイダー)の間の子という自らの宿命と戦う為に!!」 『ゴッドサイダー』巻来功士 作、集英社『週刊少年ジャンプ』掲載(1987年5月~1988年11月)  かつて、天使長……

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第105夜 開かれた瞳に映る世界は、本質か、かりそめか…『魔女

「あなたにも きっとみえるはずよ。/わたし達は皆……/“彼女たち”の眷族なのだから。/あなた自身のからだで/世界を確かめていきなさい。」 『魔女』五十嵐大介 作、小学館『月刊IKKI』掲載(2003年4月~2004年11月)   彼女たちはどこにでもいる。文明と歴……

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第100夜 手を携え共に歩もう…『3×3EYESサザンアイズ)』

「ヤクモ!! …大丈夫ナノ?」「へへっ/行こう香港!!/必ず君を人間にしてあげるよ」 『3×3EYES(サザンアイズ)』高田裕三 作、講談社『『ヤングマガジン増刊海賊版』→『ヤングマガジン』掲載(1987年12月~2002年9月)  東京新宿。親の都合で一人暮らし……

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第98夜 モノの言葉を知るための魔法…『まじかる☆タルるートくん

「そうか/タルが魔法をかけなくても…/グローブにも魂があって/火にも心があって…/風や水や土………/みんな生きているって…/生きて…」 『まじかる☆タルるートくん』江川達也 作、集英社『週刊少年ジャンプ』掲載(1988年8月~1992年9月)  江戸城本丸(えどじ……

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第97夜 不埒な欲望全開で悪霊退治…『GS美神 極楽大作戦!!

「美神さんっ!!/ぼかあっ…ぼかあもうっ!!」「いーかげんにしなさいっ!!」 『GS美神 極楽大作戦!!』椎名高志 作、小学館『週刊少年サンデー』掲載(1991年4月~1999年9月)  悪霊を除霊し、霊的被害を未然に食い止める国家資格ゴーストスィーパー。そんな彼……

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第94夜 陰惨な謎に挑むのは1人?2人?…『人形草子あやつり左近

「人形遣いは人間遣い/腹話術は読心術/真似るのは声色だけでなく内なる声」 『人形草子あやつり左近』写楽麿 原作、小畑健 漫画、集英社『週刊少年ジャンプ増刊』→『週刊少年ジャンプ』掲載(1995年4月[読切掲載]~1996年4月)  引っ込み思案で気弱な性格の橘左近……

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第93夜 仮想ロボバトルと男の娘の惑い…『バーコードファイター

「そのゴーグルを通して見た物は、ゲーム世界での現実なの。/烈ちゃんは今、パイロットスーツに身を包んで愛機のコクピットに座る……、/バーコードファイターなのヨ!」 『バーコードファイター』小野敏洋 作、小学館『月刊コロコロコミック』掲載(1992年3月~1994年6月……

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第83夜 縁(えにし)の物語は出雲に始まり出雲に果つ…『八雲立つ

「“気”よ…!/大いなる気よ…!!/我に応えよ!/我に依り憑きてその力を貸せ!!」 『八雲立つ』樹なつみ 作、白泉社『LaLa』掲載(1992年5月~2002年7月)  東京の大学生、七地健生(ななち・たけお)は、先輩に押し付けられた劇団の舞台取材のアルバイトとし……

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第64夜 人と妖(バケモノ)とが綾なす陰陽の絵巻…『うしおととら

「行っくぞーっ、とらーっ!」「うるっせーんだよ、うしおーっ!!」 『うしおととら』藤田和日郎 作、小学館『週刊少年サンデー』掲載(1990年1月~1996年10月)  寺に住む少年、蒼月潮(あおつき・うしお)は、住職の父に虫干しを命じられた蔵の地下で、古びた槍に張……

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