漫画のレビュー&随想 | 100夜100漫

――夜毎、お話ししましょう。貴方が私を縊(くび)らぬ限りは。

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「 オカルト 」 一覧

第191夜 逆巻く風雪は、ふたりのために…『千年万年りんごの子

「留まる力と/変わる力/それでも/すべてのものは無慈悲に終わる/小さな切欠によって/朝日/君だけが確かだ」


千年万年りんごの子(1) (KCx(ITAN))

『千年万年りんごの子』田中相 作、講談社『ITAN』掲載(2011年12月~2014年2月)

 1970(昭和45)年。一組の夫婦が誕生した。
 東京の大学の理学部で優秀な成績を収めながらも、寺の拾われ子として育てられたゆえの孤独感を抱える伊岡雪之丞(いおか・ゆきのじょう)と、青森のりんご農家に生まれ、その跡継ぎのために入り婿が欲しい長内朝日(おさない・あさひ)。ある意味で利害の一致がもたらした縁組だった。
 雪深いりんごの国で、大家族が紡ぐ慌ただしくも平穏な日々。それは、移ろう時の流れと共に雪之丞の孤独を埋めていく。
 しかし、黒森に佇む“おぼすな様”のりんごをめぐる雪之丞のほんの小さな気まぐれで、生活は一変する。
 それは、因習か、神威か。妻のための夫のあらがいは、大きな力の前に余りにも微小だった。
 りんごの品種更新の忙しさの中、それでも雪之丞はあがき続ける。やがて彼の覚悟は朝日の想いと逢瀬し、一つの約束が実を結ぶ――。

(さらに…)

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【一会】『新世紀エヴァンゲリオン 14(完)』……たなごころを、きみに

 超が付くメジャー作品の漫画版で、自分がここで語ることなどもはや無いようにも思うけれど、やっぱり直撃世代として、語りたいので語ります。  ちなみに通常版の発売はまだちょっと先(26日)です。自分は限定版(20日発売)を入手して読みました。  時に西暦2014年。か……

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第189夜 霊との日々、それが“少年”を了えさせる…『花田少年史

「いいからちんちんしまえよ/いい大人が・・・・!/おばけだからってナニしてもいいと思ったら大間違いだぞ!」「へへへ―――/おいちゃんは裸がいち~~ばん好きなの!」 『花田少年史』一色まこと 作、講談社『ミスターマガジン』掲載(1993年9月~1995年8月)、のち『……

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第186夜 善悪の彼岸すら超えて、貫け…『ジキルとハイドと裁判員

「正義とはルール。悪とはルールを犯すこと。そうダロ?/だとしたら――/お前も悪ダナ。/適正な手続きで判決を下すルールを、犯した。」「……/は…はは…何言ってんだ、僕が悪だなんて…/ルールが正義とか、世の中ってそんな単純なもんじゃないよ。」「…………」「僕が悪だって…?/そんな…/……

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【一会】『せっかち伯爵と時間どろぼう 3』……他人の悪夢が残すのは

 刊行からちょっと遅れましたが、書いておきます。  「“海賊王”に!!!! ならないからっ!!!」と帯にも大書されている『ワンピース』を皮切りに、○ィズニーに北朝○に放射能と、相変わらず“怖いものなど何もない”系風刺ネタ(下ネタ含む)が続いています。今巻で目についたネタ……

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【一会】『白暮のクロニクル 3』……死せぬ者の祈りにも似た、土地への思い

 前巻からやはり3か月で刊行となった『白暮のクロニクル』第3巻。今巻は、日付の入ったやや唐突な導入から。その夜、岐阜県矢尻沢(やじりさわ)集落で、ある終結を見た事件の発端へと、話は遡ります。  全国で“オキナガ”の失踪(というか転出届を出さない引越し?)が続出し、主人公……

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【一会】『おるたな 宇河弘樹短編集Ⅱ』……三味線と、硝子の靴と、ピー○君

 作者の代表作『朝霧の巫女』(100夜100漫第56夜)の外伝(というか自己パロディ?)が収録されている、というのが恐らく一番の話題であろう短編集が発売されました。「~短編集Ⅱ」とされているのは、2000年に出た『妖の寄る家』が短編集Ⅰに当たるためでしょう。  ……

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【一会】『せっかち伯爵と時間どろぼう 2』……ネタと時間移動の振幅

 最近、当ブログへやってくる方の検索ワードでとみに増えている『せっかち伯爵と時間どろぼう』の2巻が刊行となりました。  「※ギャグ漫画です。」という帯が逆に意味深に思えたりもしますが、2巻の内容としてはその通りかと思います。この漫画に限らず、1巻は物語の導入として、どう……

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【一会】『白暮のクロニクル 2』……“オキナガ”たちの日常的な悔恨

 早いものでもう2巻が出ました(出たのはGW前の4/30ですが)。とはいえ1巻から3か月経ってますので、週刊連載としては普通のペースですかね。  さて、今巻で描かれた要素は、羊殺しの犯人は誰か…という話は置いておいて、大きく云うと2つかと。不死である“オキナガ”な人々の……

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【一会】『蟲師 特別編 日蝕む翳』……再会と、満ち欠けへの祈り

 桜も終わって、そろそろ緑が眩しい季節になりました。  この季節に合わせたかのような濃緑が目に染みる表紙で現れた本書。以前100夜100漫で扱った『蟲師』(第114夜)の続編、というか新エピソードが描かれています。昨年末に『アフタヌーン』で前後編で掲載され、直後にア……

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