漫画のレビュー&随想 | 100夜100漫

――夜毎、お話ししましょう。貴方が私を縊(くび)らぬ限りは。

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「 マガジン系 」 一覧

【一会】『七つの大罪 26』……彼が心を棄てた理由

七つの大罪(26) (講談社コミックス)

 様々な種族から成る騎士団〈七つの大罪〉と、魔神王に従う〈十戒〉。両者の戦いを描きつつ、背景には各種族の思惑が描かれた”円卓の騎士”的バトルファンタジー漫画『七つの大罪』。引き続き周回遅れ気味(既に27巻も刊行済み)ですが、5月刊行の26巻について書きたいと思います。
 今巻の限定版は特製ノート2冊&下敷きでした。学校の制服なコスプレをしたメリオダスたちがあしらわれたノートは、メモ帳として使ったらなかなかいいかも。ただ、そうすると下敷きは、なかなか使い所がないような気も。。

 それはそうと本編です。引き続き、〈怠惰の罪(グリズリー・シン)〉キングと〈嫉妬の罪(サーペント・シン)〉ディアンヌの試練が続きます。3000年前の世界に精神だけ飛ばされ、それぞれ妖精王グロキシニアと巨人王ドロールの肉体に入ってしまった2人。いま2人の眼前で繰り広げられているのは、3000年前の〈四大天使〉と〈十戒〉の戦いです。
 劣勢となった〈十戒〉の「純潔」のデリエリと「沈黙」のモンスピートは、奥の手と思われる“破壊の権化”「インデュラ」への変身を遂げて襲いかかってきます。
 これを止めたのは、現在のエリザベスと瓜二つの、3000年前のエリザベスでした。そして、独善的なリュドシエルとは反対に、命あるもの全てを救おうとする彼女に心動かされたのは、3000年前のメリオダスだけではなかったようです。
 エリザベスと彼女に協力する者たちの活躍により、「インデュラ」化した〈十戒〉の2体は無力化。「インデュラ」化は不可逆的な変化と思われましたが、それもエリザベスの力で元通りになったようです。デリエリの主観で云えば、3000年前のエリザベスにだまされたということになり、このまま現在のエリザベスと対峙する(23巻)まで、彼女の中でエリザベスに対する恨みはつのっていくということかと思います。

(さらに…)

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【一会】『進撃の巨人 22』……覚悟の海

 “正体不明の巨人との戦い”に始まり、次第に物語の全貌が明らかになってきている『進撃の巨人』。4月の話ですが22巻が刊行されました。遅れ馳せもいいところですが、流れを追いつつ思ったことを書き留めようと思います。  前巻に引き続き、エレンの意識に混濁した父・グリシャ・……

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【一会】『七つの大罪 25』……3000年の過去で見るものは

 伝説的騎士団〈七つの大罪〉と魔神王に従う〈十戒〉という2つのグループの戦いを中心に、物語の舞台ブリタニアをめぐって絡み合う各種族の思惑が描かれつつある『七つの大罪』。周回遅れ気味(既に次巻が出ています…)ですが、3月刊行の25巻について書きたいと思います。  今巻の限……

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【一会】『七つの大罪 24』……情を知った弱さ、それを捨てた強さ

 騎士団〈七つの大罪〉を筆頭とする人間側と、〈十戒〉の率いる魔神族との戦いを描く鈴木央的アーサー王物語『七つの大罪』。昨年12月に24巻が発刊されました。3か月遅れとなりましたが、色々と書いてみたいと思います。  ちなみに今巻の限定版付録である「いろはかるた」は、今年の……

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【一会】『進撃の巨人 21』……命の選択、“壁の外”の来歴

 やはり前巻の予告通りの発刊時期となった『進撃の巨人』21巻。遅くなりましたが、読んで思ったことなど書いていきたいと思います。  決着が近づくウォールマリア奪還戦。前巻において、どうにか敵主力の多くを打倒した人類側ですが、支払った代償もまた大きなものでした。大多数の……

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【一会】『七つの大罪 23』……健気に自堕落に傲慢に、抗う者たち

 人間・聖騎士・そして〈七つの大罪〉と、魔神族および〈十戒〉という二大陣営の戦いを中心に、ドルイド・妖精・巨人・女神族といった各種族の関わりが物語を深みに与える、鈴木央的アーサー王物語『七つの大罪』。最新の23巻が先月刊行となりました。ちなみに今巻の限定版付録は特製クリア……

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【一会】『七つの大罪 22』……世界を覆う、そのものの名は絶望

 つい先日21巻について書いた『七つの大罪』ですが、早くも一昨日に22巻が刊行となりました(自分が読むのが遅かっただけですが)。珍しく早めに読みましたので、レビュー&思ったことを書きたいと思います。  その前に、恒例の限定版付録ですが、今回はミニキャラが描かれたペットボ……

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【一会】『進撃の巨人 20』……今、まさに死力を尽くす時

 前巻の予告通りの発刊となった『進撃の巨人』20巻。さっそく読んで思ったことなど書いていきたいと思います。  ちなみに、今巻の限定版付録は文章によるサイドストーリーを収録した小冊子。スマホ・タブレット向けサイトに掲載されたものの再録のようですが、「著者 諌山創」とありま……

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【一会】『七つの大罪 21』……4戦4様、それぞれの大喧嘩

 騎士団〈七つの大罪〉や聖騎士達と、〈十戒〉を筆頭とする魔神族との、中世イングランドを思わせる世界ブリタニアでの戦いを描いた『七つの大罪』。鈴木央先生アレンジによる“アーサー王と円卓の騎士”物語とも云われるこの漫画の21巻が出たのは、もう2か月弱前のことですが、読んで考え……

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【一会】『七つの大罪 20』……迷宮の果てに集う、勇者・猛者・達人・強者

 中世イングランド的な地・ブリタニアを舞台に、〈七つの大罪〉を始めとする聖騎士達と〈十戒〉を筆頭とする魔神族との、技と魔力の応酬が激化しつつある『七つの大罪』の20巻が刊行となりました。予告通り今月15日の刊行でしたが、ちょっと遅くなりつつ概要と感想を書きたいと思います。……

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