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【一会】『ダンジョン飯 3』……水棲系食材の宝庫で思う、迷宮の環境学

ダンジョン飯 3巻<ダンジョン飯> (ビームコミックス(ハルタ))

 コンピューターRPGの古典『ウィザードリィ』(wikipedia)を思わせる「狂乱の魔術師」によるダンジョンを舞台に、生息しているモンスターを捕食するという『ダンジョンマスター』(wikipedia)っぽい要素を組み込み、モンスター料理を味わいながらの探索行を描く独特な料理冒険ファンタジー『ダンジョン飯』。ここでは初めて言及する漫画ですが、先日3巻が発刊されたのを機に、書いていきたいと思います。

 初めて触れますので、まずは軽く、これまでのあらすじを書いておきましょう。
 ダンジョン深部で全滅しかけ、離脱の際に炎龍(レッドドラゴン)に妹の僧侶(系だと思われる)ファリンを飲み込まれてしまった剣士ライオス。消化されていなければファリンは蘇生できるはず、ということで、彼と、エルフの魔法使いマルシル、小柄な種族ハーフフットの鍵師チルチャックの3人は、ファリン奪還のために再び迷宮に挑むことになります。
 しかしお金がない。そのためライオスはダンジョン内のモンスター等を食べようと提案。ちょうど出会ったドワーフのセンシが魔物食を研究している求道者だったこともあり、もともとモンスターマニアだったライオスはノリノリで、マルシルはドン引き、チルチャックもちょっと引き気味に、ダンジョン内でモンスターを調理して味わいながら、彼らの迷宮探索が続きます。タイムリミットは、炎龍がファリンを消化してしまうであろう、1か月程度――。

(さらに…)



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