民俗 | 漫画のレビュー&随想 | 100夜100漫-2ページ

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――夜毎、お話ししましょう。貴方が私を縊(くび)らぬ限りは。

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【一会】『おるたな 宇河弘樹短編集Ⅱ』……三味線と、硝子の靴と、ピー○君

おるたな―宇河弘樹短編集2 (ヤングキングコミックス)

 作者の代表作『朝霧の巫女』(100夜100漫第56夜)の外伝(というか自己パロディ?)が収録されている、というのが恐らく一番の話題であろう短編集が発売されました。「~短編集Ⅱ」とされているのは、2000年に出た『妖の寄る家』が短編集Ⅰに当たるためでしょう。
 「おるたな」というのはもちろん英語のalternativeから来ているわけで、「もうひとつの」というキーワードのもと、『朝霧の巫女』外伝「アサギリノミコ」とあと2つ、計3編が収録されています。とはいえ、キーワードに合致しているのは正直なところ「アサギリノミコ」だけかなー、と。残り2編にこの言葉は、ちょっとこじつけっぽい気がしないでもないです。
 とはいえ、これまで存在は知りながらも読む機会を得なかった短編を読むことができるのは、やはり有難いです。以下、掲載順に従ってちょっとずつ触れてみましょう。

(さらに…)



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【一会】『蟲師 特別編 日蝕む翳』……再会と、満ち欠けへの祈り

 桜も終わって、そろそろ緑が眩しい季節になりました。  この季節に合わせたかのような濃緑が目に染みる表紙で現れた本書。以前100夜100漫で扱った『蟲師』(第114夜)の続編、というか新エピソードが描かれています。昨年末に『アフタヌーン』で前後編で掲載され、直後にア……

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第117夜 地に澱む神代の穢れに抗うは、筋肉質な純情か…『天顕祭

「木島/戻って来いよ/たった1年だけどよ/お前のいねェ足場はさみしいもンだ」 『天顕祭』白井弓子 作、同人誌発表(2006年2月~2007年8月)→サンクチュアリ出版より単行本  かつて、この国は「汚い戦争」を経験し、フカシとよばれる毒物に汚染された。そこかしこが……

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第114夜 決して相容れず、けれどもかけがえのないもの達…『蟲師

「蟲……?」「ああ/陰より生まれ/陰と陽の境にたむろするモノ共のことだ/それが見える者は少ないが/この世界の隅々にまで/それはいる」 『蟲師』漆原友紀 作、講談社『アフタヌーンシーズン増刊』→『月刊アフタヌーン』掲載(1999年1月(読切)~2008年8月)  蟲……

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第83夜 縁(えにし)の物語は出雲に始まり出雲に果つ…『八雲立つ

「“気”よ…!/大いなる気よ…!!/我に応えよ!/我に依り憑きてその力を貸せ!!」 『八雲立つ』樹なつみ 作、白泉社『LaLa』掲載(1992年5月~2002年7月)  東京の大学生、七地健生(ななち・たけお)は、先輩に押し付けられた劇団の舞台取材のアルバイトとし……

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第64夜 人と妖(バケモノ)とが綾なす陰陽の絵巻…『うしおととら

「行っくぞーっ、とらーっ!」「うるっせーんだよ、うしおーっ!!」 『うしおととら』藤田和日郎 作、小学館『週刊少年サンデー』掲載(1990年1月~1996年10月)  寺に住む少年、蒼月潮(あおつき・うしお)は、住職の父に虫干しを命じられた蔵の地下で、古びた槍に張……

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第56夜 ほの暗い情念のドラマを超えて暁は到来する…『朝霧の巫女

「柚子/朝霧の「約束」は覚えてるか?/俺はそれを果たすよ/それだけは確かだ/どんなことがあっても/それだけは必ず」 『朝霧の巫女』宇河弘樹 作、少年画報社『ヤングキングアワーズ』掲載(2000年1月~2007年8月)  広島県内陸部に位置する地方都市、三次(みよし……

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第30夜 霊とも敵とも共に歩む姿こそが強さ…『シャーマンキング

「そのなんでも知ってる“精霊の王”って奴と友達になれば!!/なんの苦労もしないで毎日のんびり楽に暮らせるんだろ…!!」「ドバカモン」 『シャーマンキング』武井宏之 作、集英社『週刊少年ジャンプ』掲載(1998年7月~2004年10月)→完全版にて完結(2009年4月) ……



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