漫画のレビュー&随想 | 100夜100漫

――夜毎、お話ししましょう。貴方が私を縊(くび)らぬ限りは。

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【一会】『七つの大罪 18』……死ねなくなった“狐”の肖像

七つの大罪(18) (講談社コミックス)

 ブリタニアの存亡をかけ、騎士団“七つの大罪”や聖騎士達と、“十戒”を筆頭とする魔神族との大きな戦いが始まらんとしている『七つの大罪』。先日18巻が刊行となりました。
 今回の限定版付録は、昨年12月刊行の12巻の時と同様カレンダーです。去年は日めくりでしたが今年は月ごとの卓上カレンダーで、自分としてはこちらの方が使いやすいかもしれません。

 それはそうと内容について書きましょう。
 ドルイドの聖地イスタールで鍛錬に臨んだメリオダスたち。ひとまず一段落ついたみたいですが、なんかすごく見かけが変わっちゃった人もいます(豚のホークなんか半分ドラゴン風です)。力を取り戻したメリオダスが考えたのは、一カ所にまとまった状態の〈十戒〉と戦うのではなく、分散させて各個撃破していこうというもの。前巻ラストでの〈十戒〉への“挨拶”は、そういう意図だったようです。
 メリオダスの考え通り、〈十戒〉は各自別行動に入り、各地に災厄を振りまきに散っていきます。さし当たってメリオダスたちは〈七つの大罪〉最後の1人である傲慢の罪(ライオン・シン)のエスカノールを探すことになりそうです。
 …が、彼らの出番は今巻はここまで。メリオダスたち以外にも、彼らを送り出したザネリたちや、魔神フラウドリンに憑依されたままのドレファスVS聖騎士長補佐デンゼル率いる〈蒼天の六連星〉のデルドレー、アーデン、ワイーヨの対決なども描かれますが、今巻のメインは強欲の罪(フォックス・シン)のバンのエピソードです。

(さらに…)

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【一会】『進撃の巨人 18』……明かされた過去と胸中。そして決戦へ

 予告通りの刊行となった『進撃の巨人』18巻。今巻の限定版はサンタ服を着たエレンの“ねんぷち”です。季節を選びますが、机上のマスコットとしてはなかなか良いかと。  本編の内容はといいますと、ヒストリアを中心とした政治劇から、再び壁と巨人をめぐる攻防に話が移ってきた感じで……

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【一会】『七つの大罪 17』……それぞれの試練の時

 ここのところ更新が刊行に追い付いていないで恐縮ですが、先月発刊の『七つの大罪』17巻を読みましたので書き留めておきます。ちなみに今巻の限定版には付箋ブックが付属。これはけっこう実用的かもしれません。  今巻はずばり、いわゆる修行の巻と云えるでしょう。メリオダス……

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【一会】『七つの大罪 16』……自ら失策を選ぶ強さ

 ご無沙汰してしまいました。発刊から1か月以上経ちましたが、『七つの大罪』16巻について書くと致しましょう。今巻も限定版にはオリジナルのDVDが付属しています(今回はギャグタッチみたいです)。  今巻のポイントは、大きく分けて2つでしょう。ドレファスとヘンドリクセン……

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【一会】『進撃の巨人 17』……女王の誕生がもたらすもの

 予告通り刊行された『進撃の巨人』17巻。今巻の内容としては、エレン救出とヒストリア(クリスタ)の戴冠、それによって変化する壁の内の政治と、巨人をめぐる新情報の予感、といったところでしょうか。  前巻ラストで泣きながら「ヨロイ」の瓶を飲み込んで巨人化したエレンですが……

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第204夜 惑い彷徨ってこそ、救う世も在れ…『水使いのリンドウ

「わからないよアッシュ…/いままでも何も知らずに間違いだらけだったんだ……/自分が正しい自信は何もない…」 『水使いのリンドウ』一色登希彦 作、集英社『ジャンプSQ.19』掲載(2010年8月~2012年6月)  竜と皇族(おうぞく)の間に交わされる百年契約で成り……

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【一会】『魔法陣グルグル2 4』……「ウソ」と「ホント」で禍根の予感

 今回も、前巻からきっちり8か月で刊行となりました『グルグル2』。前巻でサビーナ山の「ともだちのダンジョン」を無事にクリアした勇者(?)ニケとグルグル使いククリたちの一行。しかし、ククリと同じミグミグ族である魔王によって、膨大な魔力を誇る魔神「月」は奪われ、夜は魔王の時間……

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【一会】『七つの大罪 15』……窮地、打破、そして大窮地

 いつも通り前巻から2か月で発売となりました、『七つの大罪』15巻。今回の限定版特典は強欲の罪(フォックス・シン)のバンの過去の一幕を描いた「バンデッド・バン」のアニメDVDということで、かなり豪華な感じです(そのかわりに値段もかなり豪華ですが)。  今巻は、大きく……

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【一会】『蟲師 外譚集』……近く遠く、たゆたう話が五つ

 2度目のアニメ化もおおむね好評だった『蟲師』。漆原友紀先生による、虫のような植物のような原初的な生命のかたちをもった蟲と、人の営みを描いた漫画です。  この漫画に関連した作品集が先ごろ(4月下旬)出版されました。その名も『蟲師 外譚集』。漆原先生ではなく、『蟲師』の世……

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【一会】『七つの大罪 14』……凶兆衰えず。いっぽう人間模様も色々と

 今巻も予定通り2か月あけての新刊です。今回の限定版はラッピングなどに使える大罪キャラのマスキングテープ。自分くらいの歳だと使い道がちょっと難しいかもしれませんが、コレクターズアイテムと認識しておけばいいでしょうか。  内容的には、前巻でふらりと旅立ってしまったバン……

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