ファンタジー | 漫画のレビュー&随想 | 100夜100漫-2ページ

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――夜毎、お話ししましょう。貴方が私を縊(くび)らぬ限りは。

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【一会】『七つの大罪 20』……迷宮の果てに集う、勇者・猛者・達人・強者

七つの大罪(20) (講談社コミックス)

 中世イングランド的な地・ブリタニアを舞台に、〈七つの大罪〉を始めとする聖騎士達と〈十戒〉を筆頭とする魔神族との、技と魔力の応酬が激化しつつある『七つの大罪』の20巻が刊行となりました。予告通り今月15日の刊行でしたが、ちょっと遅くなりつつ概要と感想を書きたいと思います。
 もはや恒例となった感のある限定版付録ですが、今巻はこの漫画のマスコット(というか残飯処理係?)の豚さん・ホークのフィギュアです。作中では「変身(トランスポーク)」の魔力を見出し、今後の戦いに重要な役割を果たしそうな変身能力を獲得した彼(?)ですが、フィギュアはいつもの可愛い姿です。体長4cm、幅2.5cm、体高4cmといったところでしょうか? 居間に置いておいたら、飼っている猫に早速おもちゃにされていましたけど…(なので、とりあえず机の上に居てもらうかと思います)。

 そんな感じで付録はほんわかしていますが、展開は緊張感が高まっていっています。カバー折り返しの鈴木先生の言葉によれば、物語は“折り返し地点”を回ったとのこと。そろそろ加速度的な盛り上がりを見せるところでしょうか。
 前巻ラストに引き続き、冒頭では、リオネス国王バルトラの実弟デンゼルが率いる〈蒼天の六連星〉と、聖騎士長ドレファスの身体に入っている魔神フラウドリンとの戦いの様子が描かれます。新たに〈十戒〉の一角、「不殺」のグレイロードの名が明らかになったり、ドレファスの底力によってほぼ全壊した彼らの研究棟がどうなったのかも気になるところではありますが、それも1話分。今巻は、〈十戒〉のうちの2人(?)が強者をおびき寄せんと画策するバイゼル大喧嘩祭りの様子がフォーカスされていきます(ちなみに表紙では〈傲慢の罪(ライオン・シン)〉のエスカノールが偉そうにしていますが、今回彼の出番はあまりなく、しかも活躍もしてませんね…)。
 とはいえ、いきなり本戦が始まるわけではありません。喧嘩祭りを主催する〈十戒〉の一員、可愛い顔ながら触手に包まれた姿で「~っス」口調の彼(?)によれば、本戦前の「ふるい」として、参加者は本戦の前に第一関門の「死の罠の迷宮」を突破しなければならないとのこと。この迷宮に集ってきた面々の様子が、並行して描かれていきます。

(さらに…)



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【一会】『進撃の巨人 19』……“壁”の内外、覚悟の対比

 予定通り今月8日に『進撃の巨人』19巻が刊行となりました。遅れ馳せですが概要と感想を書き留めていきます。  ちなみに、今巻の限定版の付録は全52枚のポストカードです。特に新規描き下ろしは無いようですが、これまでの単行本や月マガの表紙イラストはもちろん、『FRaU』『ミ……

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【一会】『七つの大罪 19』……“傲慢”かまして、おやりなさい

 中世イングランドを思わせるブリタニアを舞台に、騎士団〈七つの大罪〉や聖騎士達と、〈十戒〉なる魔神たちを筆頭とする魔神族との戦いが繰り広げられている『七つの大罪』。予告通り先月17日に19巻が刊行されました。今巻の限定版付録は手帳型スマホケース。スマホはあれどケースは使わ……

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【一会】『魔法陣グルグル2 5』……勇者さらわれる。乙女パーティ結成

 シロップと粉砂糖たっぷりのパンケーキにハーブティー、そこに何故か具がたっぷり入った豚汁というセットメニューをダンスフロアでいただくような、RPG風メルヘンチックアドベンチャー漫画『魔方陣グルグル2』。先日新刊が発売となりました。  幻のグルグルと云われる「かみさま……

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【一会】『七つの大罪 18』……死ねなくなった“狐”の肖像

 ブリタニアの存亡をかけ、騎士団“七つの大罪”や聖騎士達と、“十戒”を筆頭とする魔神族との大きな戦いが始まらんとしている『七つの大罪』。先日18巻が刊行となりました。  今回の限定版付録は、昨年12月刊行の12巻の時と同様カレンダーです。去年は日めくりでしたが今年は……

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【一会】『進撃の巨人 18』……明かされた過去と胸中。そして決戦へ

 予告通りの刊行となった『進撃の巨人』18巻。今巻の限定版はサンタ服を着たエレンの“ねんぷち”です。季節を選びますが、机上のマスコットとしてはなかなか良いかと。  本編の内容はといいますと、ヒストリアを中心とした政治劇から、再び壁と巨人をめぐる攻防に話が移ってきた感じで……

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【一会】『七つの大罪 17』……それぞれの試練の時

 ここのところ更新が刊行に追い付いていないで恐縮ですが、先月発刊の『七つの大罪』17巻を読みましたので書き留めておきます。ちなみに今巻の限定版には付箋ブックが付属。これはけっこう実用的かもしれません。  今巻はずばり、いわゆる修行の巻と云えるでしょう。メリオダス……

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【一会】『七つの大罪 16』……自ら失策を選ぶ強さ

 ご無沙汰してしまいました。発刊から1か月以上経ちましたが、『七つの大罪』16巻について書くと致しましょう。今巻も限定版にはオリジナルのDVDが付属しています(今回はギャグタッチみたいです)。  今巻のポイントは、大きく分けて2つでしょう。ドレファスとヘンドリクセン……

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【一会】『進撃の巨人 17』……女王の誕生がもたらすもの

 予告通り刊行された『進撃の巨人』17巻。今巻の内容としては、エレン救出とヒストリア(クリスタ)の戴冠、それによって変化する壁の内の政治と、巨人をめぐる新情報の予感、といったところでしょうか。  前巻ラストで泣きながら「ヨロイ」の瓶を飲み込んで巨人化したエレンですが……

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第204夜 惑い彷徨ってこそ、救う世も在れ…『水使いのリンドウ

「わからないよアッシュ…/いままでも何も知らずに間違いだらけだったんだ……/自分が正しい自信は何もない…」 『水使いのリンドウ』一色登希彦 作、集英社『ジャンプSQ.19』掲載(2010年8月~2012年6月)  竜と皇族(おうぞく)の間に交わされる百年契約で成り……



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