漫画のレビュー&随想 | 100夜100漫

――夜毎、お話ししましょう。貴方が私を縊(くび)らぬ限りは。

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「 仕事 」 一覧

第118夜 卑屈者に贈る、洒脱で過激な虚飾術…『メイキャッパー

「ここ一番/オトしたい男がいるとき言って来な/キリストも欲情するイイ女にしてやる」


メイキャッパー 1 (少年チャンピオン・コミックス)

『メイキャッパー』板垣恵介 作、(スタジオシップ[現 小池書院])『ヤング・シュート』→『コミック・シュート』』掲載(1989年7月~1991年9月)

 例えどんな容貌であろうとも、誰にでも格好をつけたい、つけなければならないひと時が存在する。美朱咬生(みあけ・こうせい)は、人々のそんなひと時のために腕を振るう超一流のメーキャップアーティストだ。その腕前に、若い女性はもちろん、男性も魅力溢れる容姿となり、老人でさえもかつての輝きを取り戻す。“女神(ヴィーナス)の息子”“悪魔の手(デビル・ハンド)”という二つ名の所以だ。
 歴史上の偉人たちのカリスマを演出してきたという、家伝の美朱流化粧道の奥義を尽くした彼の化粧は、古代の知恵から脳内麻薬まで、あらゆるコスメ的要素を熟知し縦横に用いる。その上、時には依頼者の肉体改造、意識改革にまで及ぶという特別なものだ。
 そんな化粧術を通し、見た目に自信がないからと諸々を諦めていた依頼者の背を、咬生はそっと押してあげる。時にそれは、見た目だけにこだわる鼻持ちならない奴らへの痛烈な批判にもなるのだ。
 都心のビルの屋上にプール付きログハウスで暮らす咬生のもとへは、ひっきりなしに依頼者が来訪する。弟子の写楽レイ(しゃらく・れい)をアシスタントに、咬生は今日もどこかで秘められた美を引き出す。

(さらに…)

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第116夜 喜怒哀楽を一緒くたに、画稿に叩きつけろ…『燃えよペン

 2013/10/17  100夜100漫, ,

「一、命がけで描け/一、限界を超えて描け/一、夢を見て描け/一、自信をもって描け/一、思い切って描け/一、食うのを忘れて描け/一、よく寝てから描け/一、明日も描け/一、最後まで描け/一、失敗したら新しいのを描け」 『燃えよペン』島本和彦 作、竹書房『月刊シンバッド』……

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第106夜 湯を介し、癒しで繋がる彼方と此方…『テルマエ・ロマエ

「浴場の中で心安らげるかどうかは/共に浸っている人間にかかる部分が大きい…/湯に対して全身全霊を捧げる平たい顔族は/一緒に風呂に入るのに最高の人種ではないか!?」 『テルマエ・ロマエ』ヤマザキマリ 作、エンターブレイン『月刊コミックビーム』掲載(2008年1月~20……

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第85夜 甘口な、けれど薄荷も効いた日々…『ハチミツとクローバー

「うまくいかなかった恋に意味はあるのかって/消えていってしまうものは無かったものと同じなのかって――」 『ハチミツとクローバー』羽海野チカ 作、宝島社『CUTiEcomic』→集英社『ヤングユー』→『コーラス』掲載(2000年6月~2006年7月)  美大生の竹本……

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第66夜 裏世界に咲き誇る、逸脱者たちの毒花…『職業・殺し屋。

「ああ…なんて卑しい仕事なんだ…」 『職業・殺し屋。』西川秀明 作、白泉社『ヤングアニマル嵐』→『ヤングアニマル』掲載(2001年8月~2010年1月)  インターネットの奥底に存在するアングラサイト「職業・殺し屋。」。そこでは、依頼者が提示した金額から値段を下げ……

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第62夜 彼方に挑む者達と、一切をただ抱擁する者達…『プラネテス

「そのオッサンはな/地球(おか)の上で満足できる人じゃねェんだよ/オレにはわかる」「独りで生きて/死んで/なんで満足できるんですか/バカみたいよ/宇宙は独りじゃ広すぎるのに」 『プラネテス』幸村誠 作、講談社『モーニング』掲載(1999年1月~2004年1月)  ……

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第55夜 控え目な瞳が映す、国際都市の温もりと傷跡…『神戸在住

「――神戸より。」 『神戸在住』木村紺 作、講談社『月刊アフタヌーン』掲載(1998年9月~2006年3月)  辰木桂(たつき・かつら)は神戸の大学に通う美術科生。父の仕事の都合で東京から引っ越してきた、昔の洋楽と文庫本を愛する真面目で小柄な女の子だ。  大学の……

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第45夜 新鋭機と“お役所的仕事”の流儀…『機動警察パトレイバー

「よくみとくといいや。/志望がかなえばこいつに命預けることになる。」「じゃ……じゃあこれが……/新型の警察用レイバー!?/こ…これは…/趣味の世界だねえ……」「とかいいながらわりと気に入ってるだろ。」 『機動警察パトレイバー』ゆうきまさみ 作、小学館『週刊少年サンデ……

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第44夜 恋と夢と。彼らが選んだのは…『部屋(うち)へおいでよ

「ねェ……/これから……/いっしょに…/観よっか…/部屋(うち)においでよ…」 『部屋においでよ』原秀則 作、小学館『週刊ヤングサンデー』掲載(1990年月~1994年月)  東京、阿佐ヶ谷のとあるパブ。ピアノを弾く水沢文(みずさわ・あや)と、客なのに店の手伝いを……

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第41夜 豪華で特濃。中華をめぐる仁義なき戦い…『鉄鍋のジャン!

「料理は勝負だ! 勝てばいいんだ!! 」 『鉄鍋のジャン!』西条真二 作、秋田書店『週刊少年チャンピオン』掲載(1994年12月~2000年3月)  国内最高峰といわれる東京銀座の五番町飯店に、謎の挑戦者がやってきた。飯店のものよりも美味しい炒飯を手際よく作った、……

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