漫画のレビュー&随想 | 100夜100漫

――夜毎、お話ししましょう。貴方が私を縊(くび)らぬ限りは。

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「 仕事 」 一覧

第140夜 ただ走れ! 働く人と自分のために…『ダンダリン一〇一

「ん…そろそろ逮捕の執行に向かうぞ!!」「!!」「警察では被疑者逮捕の手柄は手錠をかけた者のものだそうだ/ここは段田さんに譲ろう」「本当ですか!?」「え!?/段田はこれでも女ですで!?/万一被疑者から凶悪な抵抗を受けたら…」「凶悪な抵抗を受けたらなんなんですか?/私は…/監督官です」


ダンダリン一〇一 (モーニングKC)

『ダンダリン一〇一』とんたにたかし 原作/鈴木マサカズ 作画、講談社『モーニング』掲載(2010年1月~7月)

 労働基準法第百一条。“労働基準監督官は、事業場、寄宿舎その他の附属建設物に臨検し、帳簿及び書類の提出を求め、又は使用者若しくは労働者に対して尋問を行うことができる”――。
 広島県の芸南労働基準監督署の土手山郁夫(どてやま・いくお)は、一見ぐうたらなオッサン労働基準監督官。しかし、あくどい経営者には、事なかれ主義の署長の制止も意に介さず追い込みをかける情熱をもっている。
 そんな芸南署に新たに着任した妙齢の女性労働基準監督官、段田凛(だんだ・りん)は、駆け出しながら土手山のさらに上を行く熱血監督官だった。
 通常業務に加え、自らの出会った人たちが抱える様々な事案にも首を突っ込む凛。賃金不払い、パワハラ、名ばかり管理職、セクハラ、労災――。労基署の管轄か微妙なことまで、行政や警察を動かし、夜討ち朝駆けで大奮闘する。
 全ては、労働者のため。凛のひたむきさは、土手山を始め芸南署の監督官たちの気持ちを動かしていく。が、何のためにそんなに頑張るのか、凛自身にもよく分かっていないようなのだった…。がむしゃらにひたすらに、凛の戦いは続く。

(さらに…)

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第131夜 ままならない日々と自分を嗤う強靱さ…『ゲゲゲの家計簿

「今日の出費は……/本とコーヒーで八百円…/義姉さんに三千円借りて……/家内に生活費を渡すと…/ゼロだっ!?」 『ゲゲゲの家計簿』水木しげる 作、小学館『ビッグコミック』掲載(2011年5月~2012年10月)  昭和26年6月。武良茂(むら・しげる)は神戸でアパ……

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第118夜 卑屈者に贈る、洒脱で過激な虚飾術…『メイキャッパー

 2013/10/23  100夜100漫, ,

「ここ一番/オトしたい男がいるとき言って来な/キリストも欲情するイイ女にしてやる」 『メイキャッパー』板垣恵介 作、(スタジオシップ[現 小池書院])『ヤング・シュート』→『コミック・シュート』』掲載(1989年7月~1991年9月)  例えどんな容貌であろうとも……

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第116夜 喜怒哀楽を一緒くたに、画稿に叩きつけろ…『燃えよペン

 2013/10/17  100夜100漫, ,

「一、命がけで描け/一、限界を超えて描け/一、夢を見て描け/一、自信をもって描け/一、思い切って描け/一、食うのを忘れて描け/一、よく寝てから描け/一、明日も描け/一、最後まで描け/一、失敗したら新しいのを描け」 『燃えよペン』島本和彦 作、竹書房『月刊シンバッド』……

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第106夜 湯を介し、癒しで繋がる彼方と此方…『テルマエ・ロマエ

「浴場の中で心安らげるかどうかは/共に浸っている人間にかかる部分が大きい…/湯に対して全身全霊を捧げる平たい顔族は/一緒に風呂に入るのに最高の人種ではないか!?」 『テルマエ・ロマエ』ヤマザキマリ 作、エンターブレイン『月刊コミックビーム』掲載(2008年1月~20……

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第85夜 甘口な、けれど薄荷も効いた日々…『ハチミツとクローバー

「うまくいかなかった恋に意味はあるのかって/消えていってしまうものは無かったものと同じなのかって――」 『ハチミツとクローバー』羽海野チカ 作、宝島社『CUTiEcomic』→集英社『ヤングユー』→『コーラス』掲載(2000年6月~2006年7月)  美大生の竹本……

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第66夜 裏世界に咲き誇る、逸脱者たちの毒花…『職業・殺し屋。

「ああ…なんて卑しい仕事なんだ…」 『職業・殺し屋。』西川秀明 作、白泉社『ヤングアニマル嵐』→『ヤングアニマル』掲載(2001年8月~2010年1月)  インターネットの奥底に存在するアングラサイト「職業・殺し屋。」。そこでは、依頼者が提示した金額から値段を下げ……

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第62夜 彼方に挑む者達と、一切をただ抱擁する者達…『プラネテス

「そのオッサンはな/地球(おか)の上で満足できる人じゃねェんだよ/オレにはわかる」「独りで生きて/死んで/なんで満足できるんですか/バカみたいよ/宇宙は独りじゃ広すぎるのに」 『プラネテス』幸村誠 作、講談社『モーニング』掲載(1999年1月~2004年1月)  ……

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第55夜 控え目な瞳が映す、国際都市の温もりと傷跡…『神戸在住

「――神戸より。」 『神戸在住』木村紺 作、講談社『月刊アフタヌーン』掲載(1998年9月~2006年3月)  辰木桂(たつき・かつら)は神戸の大学に通う美術科生。父の仕事の都合で東京から引っ越してきた、昔の洋楽と文庫本を愛する真面目で小柄な女の子だ。  大学の……

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第45夜 新鋭機と“お役所的仕事”の流儀…『機動警察パトレイバー

「よくみとくといいや。/志望がかなえばこいつに命預けることになる。」「じゃ……じゃあこれが……/新型の警察用レイバー!?/こ…これは…/趣味の世界だねえ……」「とかいいながらわりと気に入ってるだろ。」 『機動警察パトレイバー』ゆうきまさみ 作、小学館『週刊少年サンデ……

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