漫画のレビュー&随想 | 100夜100漫

――夜毎、お話ししましょう。貴方が私を縊(くび)らぬ限りは。

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【一会】『ダンジョン飯 3』……水棲系食材の宝庫で思う、迷宮の環境学

ダンジョン飯 3巻<ダンジョン飯> (ビームコミックス(ハルタ))

 コンピューターRPGの古典『ウィザードリィ』(wikipedia)を思わせる「狂乱の魔術師」によるダンジョンを舞台に、生息しているモンスターを捕食するという『ダンジョンマスター』(wikipedia)っぽい要素を組み込み、モンスター料理を味わいながらの探索行を描く独特な料理冒険ファンタジー『ダンジョン飯』。ここでは初めて言及する漫画ですが、先日3巻が発刊されたのを機に、書いていきたいと思います。

 初めて触れますので、まずは軽く、これまでのあらすじを書いておきましょう。
 ダンジョン深部で全滅しかけ、離脱の際に炎龍(レッドドラゴン)に妹の僧侶(系だと思われる)ファリンを飲み込まれてしまった剣士ライオス。消化されていなければファリンは蘇生できるはず、ということで、彼と、エルフの魔法使いマルシル、小柄な種族ハーフフットの鍵師チルチャックの3人は、ファリン奪還のために再び迷宮に挑むことになります。
 しかしお金がない。そのためライオスはダンジョン内のモンスター等を食べようと提案。ちょうど出会ったドワーフのセンシが魔物食を研究している求道者だったこともあり、もともとモンスターマニアだったライオスはノリノリで、マルシルはドン引き、チルチャックもちょっと引き気味に、ダンジョン内でモンスターを調理して味わいながら、彼らの迷宮探索が続きます。タイムリミットは、炎龍がファリンを消化してしまうであろう、1か月程度――。

(さらに…)

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【一会】『進撃の巨人 20』……今、まさに死力を尽くす時

 前巻の予告通りの発刊となった『進撃の巨人』20巻。さっそく読んで思ったことなど書いていきたいと思います。  ちなみに、今巻の限定版付録は文章によるサイドストーリーを収録した小冊子。スマホ・タブレット向けサイトに掲載されたものの再録のようですが、「著者 諌山創」とありま……

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【一会】『魔法陣グルグル2 6』……恋模様と引きこもり女神様と“龍”の波紋

 ファンタジーだけど“たわし”や“さすまた”が登場し、メルヘンだけど“おっさん”の登場&活躍率が異様に高い、RPG的冒険漫画の続編『魔方陣グルグル2』。先月下旬に6巻の発刊となりました。読んで思ったことを書き留めたいと思います。  前巻で「勇者様」ことニケが魔王にさ……

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【探訪】コミケ90三日目…大混雑と熱気の最終日

 2016/08/14  漫事探訪

 今年の夏コミ最終日となった今日も参加してきたので、写真と文章で振り返りたい。  C90三日目の今日の、主なジャンルは以下の通り。  TYPE-MOON、ギャルゲー、創作・アニメ・ゲーム(男性向)、漫研、創作(少年・少女)、同人ソフト、歴史・創作(文芸・小説)、評論・……

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【探訪】コミケ90二日目…割とスムーズに、回って撮って寄り道も

 2016/08/13  漫事探訪

 今日も行ってきたので、写真と文章で記録を残そう。  C90二日目の今日の、主なジャンルは以下の通り。  艦これ、刀剣乱舞、東方Project、スクウェア・エニックス、その他ゲーム系、音楽、スポーツ、芸能、特撮・SF・ファンタジー ほか  ちなみに初日、三日目の記事……

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【探訪】コミケ90一日目…割と涼しめ、と思いきや――

 2016/08/12  漫事探訪

 例によってコミケに行ってきたので、記録を残そうと思う。  C90初日の今日の主なジャンルは以下の通り。  FC(ジャンプ系、ガンガン系、TIGER&BUNNY、ガンダム、アニメ、その他)、創作(JUNE/BL、少女)、オリジナル雑貨 ほか  ちなみに二日目、三日目……

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【一会】『猫瞽女―ネコゴゼ― 3』……その過去に、戦慄と涙

 戦後まもなくソ連に占領され、共産主義が台頭したパラレルな日本を舞台に、擬人化された猫たちによる遊侠活劇を描いた『猫瞽女―ネコゴゼ―』。盲目の女芸能者・瞽女(ごぜ)にして三味線に仕込んだ暗殺剣の達人でもある夜梅(ようめ)と、ロシア正教に由来すると思われる“機密”により対象……

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【探訪】羽海野チカの世界展 ~ハチミツとライオンと~…“ふわふわ”と“勝負”のナイスマッチ

 2016/08/10  漫事探訪

 8月4日から17日まで、池袋西武で「羽海野チカの世界展 ~ハチミツとライオンと~」が催されている。先日うかがってきたので、場内は撮影不可のため内容的な写真はないが、周辺の写真と簡単な感想を書き留めたいと思う。  同展の詳細については、以下のサイトからどうぞ。 羽海野チカの世……

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【一会】『双亡亭壊すべし 1』……何を憎み、何ゆえ破壊を願うのか

 『うしおととら』(100夜100漫第64夜)『からくりサーカス』(第27夜)『月光条例』(一画一会第26巻以降)など、藤田和日郎先生の作品には多く言及してきましたが、先月、新たな連載作品の1巻が刊行されました。ひと月ばかり遅くなりましたが、読んで思ったことを述べようと思……

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【一会】『ベルセルク 38』……“白”と“光”は、似ているようで違う

 現在連載中の漫画では、最高峰のダークファンタジーに数えられる『ベルセルク』の3年ぶりとなる新刊が、先月発刊されました。いくぶん中途半端ではありますが、今巻から言及したいと思います。  長大にして未だ道半ばの物語を要約するのは困難ですが、黒い剣士ガッツと、白銀の騎士グリ……

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