随意散漫 | 漫画のレビュー&随想 | 100夜100漫-4ページ

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――夜毎、お話ししましょう。貴方が私を縊(くび)らぬ限りは。

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【一会】『七つの大罪 20』……迷宮の果てに集う、勇者・猛者・達人・強者

七つの大罪(20) (講談社コミックス)

 中世イングランド的な地・ブリタニアを舞台に、〈七つの大罪〉を始めとする聖騎士達と〈十戒〉を筆頭とする魔神族との、技と魔力の応酬が激化しつつある『七つの大罪』の20巻が刊行となりました。予告通り今月15日の刊行でしたが、ちょっと遅くなりつつ概要と感想を書きたいと思います。
 もはや恒例となった感のある限定版付録ですが、今巻はこの漫画のマスコット(というか残飯処理係?)の豚さん・ホークのフィギュアです。作中では「変身(トランスポーク)」の魔力を見出し、今後の戦いに重要な役割を果たしそうな変身能力を獲得した彼(?)ですが、フィギュアはいつもの可愛い姿です。体長4cm、幅2.5cm、体高4cmといったところでしょうか? 居間に置いておいたら、飼っている猫に早速おもちゃにされていましたけど…(なので、とりあえず机の上に居てもらうかと思います)。

 そんな感じで付録はほんわかしていますが、展開は緊張感が高まっていっています。カバー折り返しの鈴木先生の言葉によれば、物語は“折り返し地点”を回ったとのこと。そろそろ加速度的な盛り上がりを見せるところでしょうか。
 前巻ラストに引き続き、冒頭では、リオネス国王バルトラの実弟デンゼルが率いる〈蒼天の六連星〉と、聖騎士長ドレファスの身体に入っている魔神フラウドリンとの戦いの様子が描かれます。新たに〈十戒〉の一角、「不殺」のグレイロードの名が明らかになったり、ドレファスの底力によってほぼ全壊した彼らの研究棟がどうなったのかも気になるところではありますが、それも1話分。今巻は、〈十戒〉のうちの2人(?)が強者をおびき寄せんと画策するバイゼル大喧嘩祭りの様子がフォーカスされていきます(ちなみに表紙では〈傲慢の罪(ライオン・シン)〉のエスカノールが偉そうにしていますが、今回彼の出番はあまりなく、しかも活躍もしてませんね…)。
 とはいえ、いきなり本戦が始まるわけではありません。喧嘩祭りを主催する〈十戒〉の一員、可愛い顔ながら触手に包まれた姿で「~っス」口調の彼(?)によれば、本戦前の「ふるい」として、参加者は本戦の前に第一関門の「死の罠の迷宮」を突破しなければならないとのこと。この迷宮に集ってきた面々の様子が、並行して描かれていきます。

(さらに…)



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【一会】『進撃の巨人 19』……“壁”の内外、覚悟の対比

 予定通り今月8日に『進撃の巨人』19巻が刊行となりました。遅れ馳せですが概要と感想を書き留めていきます。  ちなみに、今巻の限定版の付録は全52枚のポストカードです。特に新規描き下ろしは無いようですが、これまでの単行本や月マガの表紙イラストはもちろん、『FRaU』『ミ……

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【一会】『アップルシードα 2(完)』……新世界は素敵ですか?

 2巻の発刊から早や2か月ほど経ってしまいましたが、じっくりと読みましたので書いておきましょう。『茄子』(100夜100漫第1夜)の黒田硫黄先生による、士郎正宗先生の未完の代表作『アップルシード』のリブートという異色作の2巻にして最終巻です。  40年にもわたる非核……

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【一会】『Pumpkin Scissors 20』……蜈蚣のように殺し、厳として屠る

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【一会】『七つの大罪 19』……“傲慢”かまして、おやりなさい

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【一会】『プリンセスメゾン 2』……シャンソン人形とヘドバンと

 居酒屋「じんちゃん」に勤める年収250万円ちょっとの沼越幸(ぬまごえ・さち)。彼女の“運命の物件”探しを中心に置きつつ、それ以外の女性の“住まいと孤独”についてのエピソードも散りばめた『プリンセスメゾン』の2巻が、先ごろ発刊されました。物件探しの実際的なポイントを押さえ……

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【一会】『少女終末旅行 3』……“終わり”に臨む心構え

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【一会】『魔法陣グルグル2 5』……勇者さらわれる。乙女パーティ結成

 シロップと粉砂糖たっぷりのパンケーキにハーブティー、そこに何故か具がたっぷり入った豚汁というセットメニューをダンスフロアでいただくような、RPG風メルヘンチックアドベンチャー漫画『魔方陣グルグル2』。先日新刊が発売となりました。  幻のグルグルと云われる「かみさま……

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【一会】『坂本ですが? 4(完)』……別れにパイを、ハンドサインに祈りを。

 完全無欠気味な高校1年生・坂本君のエレガントさと、それによる周囲の人々の改心や再起を描いたスタイリッシュ系人情ギャグ漫画『坂本ですが?』。およそ1年ぶりの刊行となった4巻で無事完結となりました。 (さらに…)……

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【一会】『白暮のクロニクル 7』……迫る未年の終わり、まだ視えない真相

 非常な長命と不死性を有する“オキナガ”と、それを管理する厚生労働省夜間衛生管理課(通称やえいかん)が存在する世界。夜衛管の新人・伏木あかり(ふせぎ・――)と、88歳にして外見は少年な“オキナガ”雪村魁(ゆきむら・かい)の2人が、未年ごとに若い女性を殺害する連続殺人者“羊……



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