漫画のレビュー&随想 | 100夜100漫

――夜毎、お話ししましょう。貴方が私を縊(くび)らぬ限りは。

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「 一画一会 」 一覧

【一会】『月影ベイベ 3』……大人の感傷と若者の幻滅

月影ベイベ 3 (フラワーコミックスアルファ)

 1巻以来、楽しみに読んでいますが、ここで言及するのは初めてです。現状では月影にもbabyにもあまり関係がありませんが、それは作者の前作『坂道のアポロン』(100夜100漫第138夜)でもそうで、それでも全編語られ終わった時にはほんのりと意味が薫るという名付けられ方なので、今はあまり気にしないことにしています。
 さて、富山県八尾を舞台とした、伝統舞踊“おわら”を題材に採りつつ、高校生の佐伯光(さえき・ひかる)と、東京からの転校生でありながら巧みに“おわら”を踊る峰岸蛍子(みねぎし・ほたるこ)の偽装恋愛にまつわる交々(こもごも)を描いた物語も3巻目。光にとって、自分の伯父にあたる円(まどか)と蛍子の妖しい関係がずっと気になっていたわけですが、その辺りの話も今巻で一応決着と云えるのではないでしょうか。
 その真相は、幾ばくか感傷を誘われるものでありました。円と旧友の漸二が酒を呑むシーンには、そのセンチメンタルが凝集しているように思います。まあ、波乱としてはそれで一段落ということでもなく、光は自らの胸の内に鈍い痛みを感じるし、蛍子と円は更に大変なことになっているようにも思えますが…。

(さらに…)

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【一会】『白暮のクロニクル 2』……“オキナガ”たちの日常的な悔恨

 早いものでもう2巻が出ました(出たのはGW前の4/30ですが)。とはいえ1巻から3か月経ってますので、週刊連載としては普通のペースですかね。  さて、今巻で描かれた要素は、羊殺しの犯人は誰か…という話は置いておいて、大きく云うと2つかと。不死である“オキナガ”な人々の……

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【一会】『いちえふ 福島第一原子力発電所労働記 1』……収束はしてない。だから働いてます

 GWも後半、いかがお過ごしでしょうか。  昨日は憲法記念日でしたね。だからというわけではありませんが、今日は社会派(?)なこの漫画を。  9.11にまつわる漫画はこれまでも結構な数が出版されているかと(商業誌に限らなければもっと多いでしょうね)。漠然とした放射能……

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【一会】『蟲師 特別編 日蝕む翳』……再会と、満ち欠けへの祈り

 桜も終わって、そろそろ緑が眩しい季節になりました。  この季節に合わせたかのような濃緑が目に染みる表紙で現れた本書。以前100夜100漫で扱った『蟲師』(第114夜)の続編、というか新エピソードが描かれています。昨年末に『アフタヌーン』で前後編で掲載され、直後にア……

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【一会】『七つの大罪 8』……その者の名前、マーリン

 祝アニメ化、ということで徐々に出版社も力を入れ始めている気がする『七つの大罪』。単行本の刊行ペースは2か月に1巻のようですね。  今巻で、なんとなーく、メリオダスたちが罪を着せられている10年前の王国転覆疑惑事件の手がかりらしきものが示されてきました。メリオダスた……

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【一会】『月光条例 28』……いまはまだ、泣くべき刻じゃないぜ

 26巻から毎月連続刊行されている『月光条例』。このまま最終巻まで行くのでしょうか。 (さらに…)……

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【一会】『銀の匙 11』……年度終わりと、愛すべきシビアさ

 長いようでやっぱり長かった、エゾノーでの1年が終わろうとしています。  思えばハチも随分たくましくなりましたねー。自分のご飯は自分で守る、が染み付いているあたり、連載開始当初とは一味違う、強い生命力を感じます。  バレンタイン投下作戦とか闇鍋とか、楽しいエピソードを……

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【一会】『魔法陣グルグル2 2』……魔王とグルグルと、大人になるということ

 例によって少し経ってしまいましたが、これは書かねばなりますまい。  一度は世界を救っちゃった(100夜100漫第28夜)勇者ニケとグルグル使いククリの、二度目のへっぽこ冒険道中も2巻目。前作から登場し、前巻終盤でまさかのパーティー入りを果たしたキタの街の兄妹ザザとミグ……

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【一会】『七つの大罪 7』……ひねくれ者の仲間思い

 書こう書こうと思っていながら遅くなってしまいましたが、最近の人気作でもあるし、ちょっと思った事を書こうと思います。  メリオダスの暴走と例の欠けた剣の喪失(黒目がちな無表情が恐ろしい!)、そんな彼を痛めつけた相手へのディアンヌの怒りと神器(ギデオン)の威力、聖騎士……

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【一会】『月光条例 27』……瞳に月を映して消えゆくものたち

 2014/02/24  一画一会, 随意散漫

 ついこの間26巻について書いたと思ったら、もう27巻。帯によると「怒濤の2か月連続刊行」とのこと。以前『はじめてのあく』(第95夜)でもラスト4巻が4か月連続刊行されていましたが、小学館のお家芸なんでしょうか。  前巻に引き続き、「紙上の者」こと「おとぎばなし」の……

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