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【一会】『アルテ 8』……帰郷。そしてこれからの選択肢

アルテ 7 (ゼノンコミックス)

 ルネサンス後期のイタリア、貴族のお嬢様ながら画家を目指す少女・アルテの修業の日々を描いている『アルテ』。引き続き、1月刊行の8巻について書きたいと思います。

 前巻ラストで、名門ファリエル家の有力者ユーリからのパトロンの申し出を断り、故郷フィレンツェへと帰ることを選んだアルテ。予定の半年よりは長いヴェネツィア滞在となりましたが、謝肉祭の季節の終わりにフィレンツェへと帰ることとなりました。謝肉祭の時期というのは地域(というかキリスト教の宗派)によってもまちまちなようですが、ヴェネツィアでは2~3月くらいのようですね。なので、アルテが帰るのは春先ということになるでしょう。
 準備万端整い、謝肉祭を楽しむアルテの唯一の心残りは、彼女のヴェネツィア滞在の1つの切っ掛けとなったカタリーナのこと。しかし、彼女ももう出会った頃の頑なな少女ではありません。別れに際して、交わした言葉は少しばかり。けれどもそれは、お互いの友情を語るには充分なものだったようです。

(さらに…)

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