漫画のレビュー&随想 | 100夜100漫

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【一会】『3×3EYES(サザンアイズ) 鬼籍の闇の契約者 1』……暗黒の“神”は何を望む

3×3EYES 鬼籍の闇の契約者(1) (ヤングマガジンコミックス)

 80年代の終わりからゼロ年代はじめに連載された伝奇活劇漫画『3×3EYES』(100夜100漫第100夜)。そのラストから12年後の出来事を描いた「幻獣の森の遭難者」が昨年完結しましたが、そのさらなる続篇「鬼籍の闇の契約者」の1巻が、去る6月に刊行されました。かなり遅くなって恐縮至極ですが、概要と思ったことなどを書こうと思います。

 今巻のスタートは、時間軸的には恐らく「幻獣の森」の直後から。身体を何かに侵襲された青年による、「木星を消滅させたら」という不吉なモノローグが語られつつ、物語は始まります。
 冒頭の舞台は南インド洋上に浮かぶ海上基地(というか一種のプラント?)「エディアカラ」。『3×3EYES』本編の最終章の舞台となったサンハーラ神殿の直上にあるこの施設で、八雲は新たな敵・スキウロスと相まみえます。
 インドの派手目なおじさん的外見(冒頭アイキャッチ画像の右上参照)に似合わずお姉言葉で話すスキウロス。彼(でいいのだろうか?)の野望を一言で説明すれば、それは人類と鬼眼王との同士討ちということになろうかと。鬼眼王と云えば、かつては八雲たちと激しく戦い、一応の決着を見た今は月の裏側に立つ龍皇城に住まう三只眼吽迦羅の覇王です。直に手を出すことは実力的に困難なので、人間をそそのかすという搦め手を使おうということでしょう。
 彼が「エディアカラ」に取り入ったのもその一手だと思われますが、どうもこの手は奏功しなかったようです。それは八雲の活躍というよりも、他の何かによるようで。その後の分析によれば、サンハーラは海水から電子を分離し、何かを生み出したとされています。ハーンは「暗黒物質ダークマター」と云っていますが、果たして実態は何なのでしょう。

(さらに…)

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