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漫画の感想やレビュー、随想などをつづる夜

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【一会】『3月のライオン 12』……竜の奮迅、死神の親愛

3月のライオン 西尾維新コラボ小説付き特装版 12 (ヤングアニマルコミックス)

 15歳でプロ棋士になり、どうにか無事に高校を卒業した桐山零(きりやま・れい)と棋士たちによる戦いの日常と、あかり・ひなた・モモの3姉妹を中心とした川本家の日々を織り交ぜて、人々の人生の悲喜を描く『3月のライオン』。ちょうど1年ぶりの9月末に12巻の刊行となりました。アニメの放映開始と合わせたタイミングと思われます。刊行から少し経ちましたが、その12巻について書こうと思います。

 今巻のメインは2つの対局ですが、それと並行するように、前巻の後半で浮上してきた“あかりさんの相手”に関するエピソードが進行する、という構成になっています。
 前巻に引き続いて、冒頭は零による、あかりの“候補者”分析から。川本家の“父親”の一件が落着し、そのお礼の席があったようですが、そこで株を上げたのは大学生になった英世テイスト溢れる野口先輩。あかり達の伯母である美咲さんによれば前途有望そうですが、あかりさんとどうこう、という感じでは(今のところは)なさそうです。一方もう1人の候補者である林田先生は、どうも間が悪いというか、少し可哀想な評価に。そういうタイミングの良し悪しも含めて人の縁だと思いますので、致し方ないですかね…。

(さらに…)

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