100夜100漫

漫画の感想やレビュー、随想などをつづる夜

*

「 日別アーカイブ:2016年08月19日 」 一覧

【一会】『七つの大罪 22』……世界を覆う、そのものの名は絶望

七つの大罪(22) (講談社コミックス)

 つい先日21巻について書いた『七つの大罪』ですが、早くも一昨日に22巻が刊行となりました(自分が読むのが遅かっただけですが)。珍しく早めに読みましたので、レビュー&思ったことを書きたいと思います。
 その前に、恒例の限定版付録ですが、今回はミニキャラが描かれたペットボトルカバーですね。「保温・保冷機能はありません」とありますが、いちおうアルミシートが組み込まれている模様。まだまだ暑くてペットボトルを持ち歩くことも多そうですし、なかなか実用的ではないでしょうか。

 さて本編ですが、今巻はシーンの転換もあまりなく、息づまる展開を一気に描いています。描かれるのは、前々巻くらいから続いている〈十戒〉のグロキシニアおよびドロールが主催する“バイゼル大喧嘩祭り”の顛末です。と云っても、“大祭り”の筋書き通りの展開ではありません。
 前巻ラストで〈傲慢の罪(ライオン・シン)〉エスカノールが〈十戒〉の2者に不意打ちを仕掛けましたが、これに乗じて戦いを始めたのは〈憤怒の罪(ドラゴン・シン)〉メリオダス。“喧嘩祭り”に参加したいと云いだしたのは彼で、いつもの気楽な気まぐれと思われましたが、そこは流石の〈七つの大罪〉団長(というか主人公)、それ相応の考えがあってのことだったようです。

(さらに…)

広告

広告

広告

広告